胃カメラ検査とは

先端にカメラが付いた極細の内視鏡スコープを鼻や口から挿入して行います。明るい光源と小型カメラにより、食道・胃・十二指腸の粘膜表面をリアルタイムで観察することができ、拡大機能や特殊な波長の光を使った画像処理をあわせれば、微細な病変を見逃さず発見することが可能です。他にも、アニサキスの摘出、出血の止血、ピロリ菌感染検査など多岐にわたる診断、処置や治療を行うことが可能です。当院では、高画質な富士フィルムの「ELUXEO8000内視鏡システム」を使用することで、精度の高い検査を受けていただくことが可能です。
胃カメラ検査に不安を抱えている方も多いかと思いますが、鎮静剤を使ってウトウトした状態で検査を受けて頂けます。内視鏡検査・治療の研鑽を積んだ消化器内視鏡専門医が問診から検査、診断、治療までを一貫して行っています。お気軽にご相談ください。
胃カメラ検査の流れ
Step1検査前日
前日の飲酒は控え、夕食は夜9時までにとってください。消化に悪い食べ物(キノコ、海藻類、油脂類、コンニャク、食物繊維の豊富な根菜など)は控えてください。なお、夜9時以降も、服薬、水やお茶は制限なく飲んで頂けます。
Step2検査当日(ご来院まで)
検査当日は、朝食を食べず、検査開始15分前までにご来院ください。診察をまだ受けていない方はご予約の30分前にお越しください。なお、薬を服用されている場合には、事前にお伝えした服薬・休薬の指示を守ってください。水分補給として、検査1時間前までであれば水・お茶・スポーツドリンクを飲んで頂いて構いません。ただし、牛乳・ジュースなど透明でないものは飲まないようにしてください。
鎮静剤を用いた検査を受ける場合には、翌朝までの自動車・バイク・自転車の運転は禁止となりますので、ご来院の際も公共交通機関をご利用ください。
当日の服装は、上下に分かれた、ゆったりした服装でアクセサリーはつけずにご来院ください。
Step4来院後
検査前に、胃の中の泡を消す薬を服用します。検査室に入って横になり、局所麻酔や鎮静剤など検査に合わせた準備を行い、検査開始となります。検査自体の所要時間は5~10分です。
Step5検査後
鎮静剤を使わない検査の場合は、すぐに結果のご説明となります。鎮静剤を使った場合は、検査後に30分~1時間程度リカバリールームでお休み頂いてから結果説明となります。
結果は画像をご覧頂きながら説明し、検査後の注意点もお伝えしています。画像をご覧になって気になることがありましたら、遠慮なくご質問ください。
なお、検査中に組織採取を行った場合には、病理検査の結果が出る約2週間後に再度ご来院ください。
胃カメラ検査の費用
検査内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
胃カメラ検査のみ | 2,000円程度 | 6,000円程度 |
胃カメラ+病理組織検査 | 3,000円〜4,000円程度 | 9,000円〜12,000円程度 |
当院の胃カメラ検査の特徴
特徴1 消化器内視鏡専門医による苦痛の少ない胃カメラ検査
当院では、日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡専門医が全ての胃カメラ検査を行っています。豊富な経験をもとに丁寧な検査を行うことで、患者様の心身への負担を最小限にしています。以前、胃カメラ検査で苦しい経験をされた方も、安心してご相談ください。
特徴2 挿入方法を口・鼻から選択できます
当院の胃カメラ検査では、内視鏡スコープを鼻から挿入する経鼻検査と、口から挿入する経口検査のどちらにも対応しています。経鼻検査は刺激の少ない細いスコープを用い、経口検査では拡大機能も搭載されたやや太めのスコープも使用できるという違いがあります。
鼻から挿入する場合
鼻から挿入すると舌の根元にスコープが直接当たらず嘔吐反射が弱くなることから、鎮静剤を使わないでも不快感を生じにくくなっています。鎮静剤を使わない経鼻検査であれば、検査後すぐに仕事に戻ることができ、運転も制限されません。もちろん、ご不安な方は鎮静剤を併用することにより眠った状態で検査をうけていただくことが可能です。
特徴3 鎮静剤を使用し眠ったままできる胃カメラ検査
鎮静剤を使用することで、ウトウトと眠っているような状態で楽に検査を受けて頂けます。リラックスして受けることができるため身体に無駄な力が入らず、安全性の高い検査をスピーディに行うことができ、心身への負担を軽減できます。
特徴4 当日の胃カメラ検査が可能 ※条件有
初診当日の胃カメラ検査も可能です。ご希望の場合には、事前にお電話ください。なお、基礎疾患の有無や前日夜9時以降は食事をしていないなどの条件があります。
特徴5 胃と大腸の同日検査に対応
当院では、胃カメラ検査と大腸カメラ検査の両方を同時に受けられる同日検査が可能です。検査が1日で済むだけでなく、前日や当日の食事制限、鎮静剤の使用も1回となり、患者様のご負担を大幅に軽減できます。
特徴6 東戸塚駅から徒歩2分 通院しやすい立地
当院はJR東戸塚駅から徒歩2分で通院しやすい立地です。鎮静剤を用いた検査を受け、ご帰宅に公共交通機関を使われる際にも安心できます。
特徴7 検査後はリカバリースペースでお休み頂けます
検査後は、リカバリースペースでしばらくお休み頂いています。プライバシーに配慮した空間で鎮静剤から覚めるまで安心してお過ごし頂けます。
特徴8 最新の内視鏡システム富士フイルム社製ELUXEO 8000を導入
当院では富士フイルム社製ELUXEO 8000という最新の内視鏡システムを導入しています。ハレーションやノイズを抑えながらより広範囲を明るく鮮明に確認できますので、微細な病変やわずかな変化も発見しやすくなりました。さらに、癌の早期発見に役立つ新たな観察モードが搭載されたことで、初期の癌病変の発見も可能になっています。
研鑽を積んだ専門医の高度な技術を十分に生かせるこのシステムの導入で、精度の高い検査をよりスピーディに実施でき、患者様の負担軽減にもつながっています。
特徴9 土曜日も胃カメラ・大腸カメラ検査に対応
当院では、平日にお仕事や家事などで忙しく検査スケジュールを作れない方のために、土曜日の胃カメラ検査・大腸カメラ検査も行っています。お気軽にご相談ください。
特徴10 感染症防止のための洗浄と滅菌
当院では、院内の感染症対策を徹底して行っております。内視鏡検査で使われる処置具に関しては学会の定めた厳格なガイドラインを遵守した洗浄と滅菌を行っています。使用するごとに正しい方法で丁寧に洗浄し、オートクレーブで滅菌を行います。使い捨てが可能なものはディスポーザブル製品を用いるなど、質の高い感染症予防に取り組んでいます。
胃カメラ検査でわかる疾患
食道・咽頭の疾患
- バレット食道
- 食道癌
- 咽頭癌
- 喉頭癌
- 逆流性食道炎
- 食道裂孔ヘルニア
- 好酸球性食道炎
- 食道異物
- 食道静脈瘤
- 食道カンジダ症
- 食道乳頭腫 など
十二指腸の疾患
- 十二指腸癌
- 十二指腸ポリープ
- 十二指腸潰瘍 など
胃カメラ検査を受けるタイミング
胃癌は早期発見できれば内視鏡による治療で完治できるようになってきています。ただし、早期の胃癌は自覚症状に乏しいことから進行して発見されることも多いです。胃カメラ検査は胃癌の早期発見と確定診断が可能な唯一の検査です。
胃癌の発症リスクが上昇しはじめる40歳を超えたら、症状が特になくても胃カメラ検査を受けることをお勧めしています。
胃カメラ検査を早めに受けた方が良い方
- 胃カメラ検査経験がなく、40歳以上の方
- 飲酒・喫煙の習慣がある、または以前にあった方
- ピロリ菌感染陽性や胃癌と診断された家族がいる方
- 胃もたれや胸焼け、吐き気などの症状を繰り返している方